新校舎「白雲館」完成までの建設レポート②
白雲館建設工事の進捗状況をご報告させていただきます。

前回の「建設レポート①」でご報告させていただいた土や瓦礫の搬出が終わると、既存校舎の3階に達するほどの長いアームを持つ大きなクレーン車が入ってまいりました。このクレーン車は「山留め」作業で使用されます。
前回の掘削作業で既存校舎側の地面と高さを合わせましたが、建物の基礎となる杭や鉄筋を設置するために、さらに掘削を行う必要があります。その際になにも対策をせず始めてしまうと、地盤崩れを招く恐れがあるため、「山留め」という壁をあらかじめ埋め込んでいきます。


新校舎建設工事では、親杭と呼ばれるH鋼材を1.5mほどの間隔で地中に埋め込み、その間を木製の矢板を横向きに差し込んでいく、親杭横矢板(おやくいよこやいた)工法という最もメジャーな山留め工法が採用されております。


この作業では、クレーンにオーガーと呼ばれる大きなスクリューを装着して地面に穴をあけ、そこに約8mのH鋼材64本と大量の矢板を差し込んで、約80㎡もの「山留め」を3週間ほどかけて形成していきます。
次回からは、いよいよ本格的な建設作業に移っていきますので、楽しみにしていただけますと幸いです。
引き続き、安全に配慮した上で進めてまいります。また進捗がありましたら、ご報告させていただきます。