世田谷学園の中高6年間は大きく3つの時期に分けられます。小学校から進学したばかりの中学1年生から2年生までの2年間を[前期]とし、温かい目の行き届いた指導によって心身ともに健全な成長の基盤を築きます。中学3年生と高校1年生は[中期]ととらえ、さまざまな体験を通して、興味や関心の幅を広げ、創造性あふれる豊かな知性と個性を培います。そして高校2年生と高校3年生の[後期]は、自らの将来を見据えた目標とする進路に向け、より高い学力の育成に邁進します。

6年間の教育システム

  • System 1
    希望進路に合わせた
    2コース制

    様々な経験や学びを通して、自分の適性や進路をじっくりと考えて進路選択をしていく本科コースと、早くから理系への進学を決めている生徒を想定した理数コースの2コース制を1年次より採用します。共通するコア・カリキュラムや、コース別の前期土曜プログラムなどにより、日常学習と進路指導を充実させていきます。

  • System 2
    自分を知り、世界に
    触れる濃密な6年間

    国内外の多様な文化や価値観に触れる機会を設け、国際人としての行動力とコミュニケーション能力の土台を築きます。全員参加の海外研修や国内外の学校の生徒との交流などは、自分の英語力を活かしながら、多様性に対する理解を深める絶好の機会となります。

  • System 3
    仏教・禅の精神に
    基づく人格形成

    「生き方」の授業を通じて先人たちの生涯や教えを学び、自分自身の生き方を見つめ、将来の可能性を追究します。授業の一環として写経や坐禅も行います。また、学校行事の中で、曹洞宗の大本山である永平寺や總持寺への一泊参禅を行います。

コース別カリキュラムの特色

※6年生のクラス編成は、年度により異なります。
※理数コースは6年間コースとして存続しますが、後期(5・6年生)でのクラス編成は本科コースと理数コースを混合した進路別のクラスになります。

高校2年までに高等学校課程を修了

大学受験を見据えて3年生から生徒の学力到達度に応じた指導を行い、高等学校の課程に入ります。特に英語、数学、国語では、5年生(高校2年)までに同課程をほぼ習得させ、最後の1年は大学現役合格に向けて、徹底的な演習により高い学力を養成します。

6年間の主な取り組み

  • 1st.STEP
    前 期(1・2年)
    心と体の両面から基礎を固める時期。 「明日」、つまり理想とする将来の自分の姿を思い描き、その実現のためにひたすら「今、ここ」に打ち込む姿勢を確立します。楽しみながら学習する習慣を身につけ、毎日を豊かにいきいきと過ごすためにクラブ活動を奨励しています。自己を磨くことの素晴らしさと、仲間とともに活動する楽しさを通じて、「自分に厳しく、人に温かい」人格の形成につとめています。
  • 2nd.STEP
    中 期(3・4年)
    知的好奇心が刺激される、人生の中で忘れることができないであろう多くのことを体験するとき。勉強では自分の将来設計に目覚め、進路に合わせた学習が始まります。この時期のモットーは「平常心のレベルを高く」ということ。常に気持ちを高く保つ習慣が、「明日」を実現し、さらに「明日」のレベルを引き上げ、自主的でたくましい人間の創造を可能にするのです。
  • 3rd.STEP
    後 期(5・6年)
    後期は、これまでの体験で培った力や心の強さを発揮して、志望大学現役合格へと一気に邁進するときです。「どのような価値を光り輝かせるのか」、「どのように未来の創造に参加するのか」、「どのような形で地球社会に貢献しようとするのか」……。前・中期の4年間を通じてこれらを探究してきた生徒達は、自らのビジョンを開花させる第一歩として、「やり残さない今」に取り組むのです。